麻疹ワクチン・検査試薬の不足

日本中に流行しだした麻疹ですが、テレビなどのマスコミが煽った所為か、国としての対策の遅れからか、麻疹のワクチンだけでなく、麻疹の抗体の有無を調べる検査試薬が不足しています。

麻疹のワクチンの不足をMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)で代用しようとしたところ、MRワクチンも不足気味に・・・・。国は、在庫は十分にあると言っていたすぐ後に、一転して供給停止の通達を出すなど、なんとも不可解な状態です。
日本中に麻疹を撒き散らすのが国の方針なのかしら・・・・と思いたくなります。

以前アメリカやヨーロッパでも、麻疹が大流行した事があるそうですが、その国は緊急対応として、流行した地域の住人全員に麻疹のワクチン接種を無料で行い、麻疹の大流行の封じ込めに成功したと聞いています。その後、外国では、麻疹のワクチン接種は二回が通常となっており、大きな流行はなくなっています。
日本は決断力がないのか、危機感がないのか、ちょっと・・・・・ですね。
MRワクチンとして二回接種が行われるようになった去年の対応も二転三転してなかなか決まらず、取り残された小児への経過措置も無く、なんともお粗末なものでした。この結果が今の大流行を招いていると言っても過言ではないと思います。あの時、小学生あたりまで経過措置としてMRワクチンを二回接種していれば・・・・。

さて、麻疹の抗体検査の試薬がないために、抗体の有無のチェックが出来なくなりました。ワクチンも不足となると、優先順位の決め方が難しくなります。
当院としては、以下のように優先順位を考えています。

1.麻疹のワクチンの一度も受けていない、または、麻疹に罹患暦のない1歳から30歳代の人
2.麻疹の患者と接触したまたは家族内に麻疹の発症をみた1歳未満の乳児
3.MRワクチン2期の対象者
4.麻疹の患者と接する可能性の高い職種などで、麻疹に罹患歴が無く、一回目の麻疹ワクチン接種から相当年数が経っている人
5.30歳代までで、麻疹の罹患歴が無く、ワクチン接種は一回はある人
6.40歳以上の人


40歳以上の方は、過去に何度も麻疹の流行を乗り越えて来られている方たちなので、明らかな既往歴が無くても、またワクチン接種歴が不確かでも、ほとんどの方が抗体を持っていると考えられているため、一番優先順位は低くなっています。
このことを参考にして、あまりパニックにならない対応をお願いします。

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