魔子Dr.の診療日記 〜医療法人島越内科〜

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<<   作成日時 : 2007/04/13 15:27   >>

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以前、インドから仕事で来ている夫婦から子供の離乳食の相談を受けました。初めての子供をかかえた若い夫婦で、日本では聞く人もいないといった感じで切実なものでした。いろいろ話を聞いていると、子供の食べやすいようにと工夫したものは見向きもしないけど、この間大人が食べるために出前でとった宅配のピザをじっと見ているから、食べさせたら喜んで食べたと聞いて仰天した事があります。
所変われば品変わるという言葉だけでは片付けられないような・・・・。

さて、気を取り直して、ここは日本ですから日本人の離乳食事情を書いてみたいと思います。

離乳とは、母乳やミルクから幼児食に移行する過程をいいます。乳児の摂食機能の発達に伴う食事の変化です。ミルクなどを吸うことから、食べ物を噛み潰して飲み込むようになります。

離乳の進め方は、その子の食欲、摂食行動、成長・発達パターン、地域の食文化、家庭の食習慣に応じた無理のない、個々に合わせたものにしていく必要があります。

離乳の時期はあまり早くても良くないと言われており、大体、生後5〜6ヶ月ぐらいから始める事がよいと言われています。離乳開始の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてやると座れる、食べ物に興味を示す、スプーンを口に入れても舌で押し出してこないなどがあります。

離乳に先立ち、果汁を与えたりすることもあるようですが、あまりお勧めは出来ません。果汁を摂取する事で、ミルクなどの摂取が少なくなり栄養のバランス的にどうかということだけでなく、乳児期以降の果汁の過剰摂取傾向と低栄養と発育障害との関連が報告されているからです。

離乳食は、最初はやはりお粥でしょう。

最初は一日一回一さじづつ始めます。お粥も最初のうちはつぶし粥と言って少し匙の背で潰してあげるぐらいのほうがいいでしょう。お粥に慣れてきたら、ジャガイモや野菜、果物・・・・。さらに慣れてきたら豆腐や白身魚などもいいでしょう。
新しいものをはじめる時は一さじづつ、様子をみながら与えます。アレルギーのことも考えると、新しい食品は一種類づつ始めることも大切です。
一ヶ月、二ヶ月の順調に経過していけば、離乳食の回数も一日一回から二回・三回と様子をみながら増やしていきます。離乳食を始めたからといっても、ミルクなどは欲しがるだけ与えていきましょう。
離乳が進むにつれて、卵は卵黄から全卵へ、白身魚から赤身魚・青魚へと与える食材も増えていきます。ヨーグルト、塩分や脂肪の少ないチーズもいいですね。脂肪の少ない鶏肉、豆類、緑黄色野菜、海藻類と増やしていくといいでしょう。脂肪の多い肉類は少し遅らせる方がいいです。
生後9ヶ月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーをとりいれていきましょう。また、はちみつは乳児ボツリヌス症の予防のために満一歳までは使わないほうがいいです。

味付けは、最初のうちは特に必要ありません。素材の味だけで十分です。離乳が進んでくるにつれ、家族の食事から調理する前のものを取り分けたり、薄味のものを少しづつ取り入れていきます。

最近ベビーフードはいろいろ工夫されたものが売っています。食材もいろいろなものがありますし、離乳の状態に合わせたさまざま調理方法のものまであります。容器もレトルトのものや小ビンのものまでいろいろで生活様式に合わせ易くなっています。
上手に利用する事で、お母さんの気持ちにもゆとりが出てきて、いい親子関係が作れるのではないでしょうか。ただ、子供に食べさせる前に、お母さんも一度味見してくださいね。

授乳期に続き、離乳期は、母子・親子関係の関係づくりでとても重要な時期です。育児本の通りに進まないこともたくさんあり、悩むことも多いでしょう。育児はどんなことでも、個々に応じた対応が必要です。一人で悩まないで、困ったことは、いっぱい相談してくださいね。



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