水痘流行中

ここ数ヶ月、幼稚園・保育所・小学校での水痘の流行が気になります。
予防接種を受けたことのある子供もかかっているようです。
予防接種を受けている子は、やはり軽く済んでいますね。
そうでない子は、この暑くて汗をかく時期に、ちょっとかわいそうな事になっています・・・・。

今日は水痘のお勉強をしましょうね。

【水痘】

病態
水痘は、俗称で『水ぼうそう』といい、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる、急性伝染病です。
麻疹・風疹・水ぼうそう・おたふく風邪と一まとめに言われるように、子供のときに罹っておくまたは予防接種で抗体を作っておくべき流行病です。子供の病気ですから、大人が罹ると、かなり重症化して厄介なものです。


感染経路
ウイルスは、水痘または帯状疱疹の患者さんを介して、接触・飛沫・空気感染でうつります。

潜伏期間から発症
潜伏期間は10から21日で、痒みを伴う発赤からはじまり、短時間のうちに周囲に発赤を伴う水疱になります。そのあと、膿疱、痂皮化して治ります。発疹が出始める頃に37~38度の発熱を認めることもありますが、発熱のない例もあります。
発疹は、体だけでなく、口の中や頭髪の部分にもでてきます。発疹はできた順に痂皮化(かさぶた)していくので、発赤、水疱、膿疱、かさぶたのすべてのステージが一度に見られることも特徴の一つです。
通常は、自然の経過ですべての発疹がかさぶたになり、治っていきます。
しかし、免疫不全状態にある場合は、重症化し、脳炎や肺炎、心筋炎などを併発し、死亡することもあります。


治療
輸液療法や解熱剤の投与などの対症療法が中心になります。
発症後、48時間以内であれば、アシクロビルという抗ウイルス薬を服用する事で、症状の改善・緩和を期待する事ができます。
またアスピリンなどの解熱剤は、ライ症候群の発症を招く可能性があり、発熱時の解熱剤の投与には注意が必要です。
治療期間中(すべての発疹がかさぶたになるまで)は、学校などは出席停止になります。お休みしている間は、おうちの中で過ごすようにしてください。ただ、熱もなく、ブツブツだけなら、お布団を敷いて寝ている必要はありませんが、あまり激しい遊びはやめて、静かに過ごすようにしましょう。また、学校には行っていないけど、お外でみんなと遊んだでは、しゃれになりませんよ。


予防
患者と接種後はできるだけ早く、少なくとも72時間以内に水痘ワクチンを接種する事で発症を予防できると言われています。


よく、水痘の子がいると聞くとわざと遊びに行って移っちゃえってお母さんがいますが・・・・。
あの痒くて、痛くて、お風呂も入れない気持ち悪さを我慢させるって、ちょっとかわいそうな気がします。
今は水痘でも軽くシャワーぐらいならいいんじゃないかという話も出ていますが、下手に温もって痒みが増したり、濡れた体をタオルでゴシゴシこすって水疱が潰れてあとが残るぐらいなら、数日お風呂は我慢の方がいいかな・・・・。
また、水痘の子がでたと聞いて、慌てて予防接種をうちにつれてくるお母さんもいますが、それなら、普段体調のよいときに受けておいたほうがいいですね。



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